【柳家 さん喬(やなぎや さんきょう)】1948年8月4日 – )は、東京都墨田区本所出身の落語家。落語協会所属。本名は稲葉 稔(いなばみのる)。中央大学附属高等学校卒業。出囃子は「鞍馬獅子」。紋は「丸に三ツ柏」。
「さん喬」は自身で考えた高座名であり、そのことから自身を「初代柳家さん喬」と称している。だが、「柳家さん喬」の名は初代柳家小はんが一時期名乗っていたことがある。
人間国宝となった5代目柳家小さんの門下。実家は本所吾妻橋の洋食店「キッチンイナバ」(2014年4月30日閉店)。本所に生まれ育ち、歩いて5分のところに大歓楽街「浅草公園六区」があったため、幼少のときから祖父や父に寄席や演芸場に連れていってもらうなど、落語に親しむ環境にあった。
初高座は1968年12月28日で、場所は日本橋人形町末廣の小さん一門会、演目は『道灌』であった。
人情噺の評価が高いが、滑稽噺にも力量を発揮する実力派の噺家である[6]。もっぱら古典落語を演じていたが、近年では、まれに新作落語を演じることもある(後述)。得意とする演目は『うどん屋』『井戸の茶碗』『笠碁』『猫の災難』『野ざらし』『片棒』『そば清』『百川』『棒鱈』『幾代餅』『天狗裁き』『柳田格之進』『芝浜』『締め込み』『初天神』『真田小僧』など。
つやのある声と柔らかな物腰で女性ファンも多く、江戸の四季を色あざやかに浮かび上がらせる情景描写や男女の心理描写に定評がある。また、長屋噺を得意とし、長屋の生活の描写にもすぐれている。
同じ5代目小さん門下(元は5代目の孫弟子)の柳家権太楼と親交が深く、よきライバルでもあって、毎年8月の上野の鈴本演芸場や、年末の新宿末広亭における2人の高座は人気を博している。また上方の6代目笑福亭松喬一門とも交流がある。
柳家喬太郎はじめ多数の弟子をかかえている。
2006年から毎年7月に、米国ミドルベリー大学夏期日本語学校に招かれ、落語を通して外国人に日本語と日本文化を紹介する活動を続けている。2007年の秋には、国際交流基金ブダペスト日本文化センター主催の「落語を通じてハンガリー人を笑わせる」試みに協力した。
新作では、三遊亭圓丈がさん喬のために書き下ろした「稲葉さんの大冒険」という演目があり(稲葉は、さん喬の本名の姓)、現在は弟子の喬太郎の得意ネタとなっているが、さん喬自身もごくまれに演じることがある。また、劇作家の黒田絵美子の協力を得て、書き下ろしの新作落語も演じている。
さらに2007年の落語協会の新作落語台本発表落語会では、脚本家の浪江裕史が書き下ろした「娘の結婚」を披露した 。
(ウィキペディアより)
【あらすじ】
家で寝ていた八五郎は女房に揺り起こされ「どんな夢を見ていたの?」と尋ねられる。「夢なんか見ていない」というのだが女房は納得せずついには夫婦げんかに。隣に住む六さんが仲裁に入ってなんとか収めるのだが、二人きりになると六さんもどんな夢を見ていたか知りたがる。「夢なんか見ていない」と言うと…
(NHK番組表より)