歌舞伎俳優の中村勘九郎(41)、中村七之助(39)が30日、都内で行われた『姫路城世界遺産登録30周年記念 平成中村座 姫路城公演』製作発表に登場した。
“平成中村座”は、十八世中村勘三郎(当時は勘九郎)が2000年に東京・浅草でスタートさせ、日本国内だけでなく、ニューヨークやベルリンなど海外でも公演。大阪においては、2002年に扇町公園、2010年、2015年には大阪城・西の丸庭園において上演された。そして今年、世界遺産登録30周年を記念し、姫路城・三の丸広場での開催が実現し、江戸時代の芝居小屋がよみがえる。
公演は5月3日~27日まで。一日二部制となり、第一部で『播州皿屋敷』、『鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)』を、第二部で『棒しばり』、『天守物語』を上演する。
『天守物語』で天守夫人富姫を演じる七之助は、「やると決まってから見ると、とんでもないものを選んでしまったなという気持ちでいっぱいですが、(坂東)玉三郎のおじさまが演出にも入っていただけるので、すてきな『天守物語』をみなで作っていきたい」と決意を語った。
本物の城の前で上演される『天守物語』には七之助も興奮した様子で「(お客さんが)傍観してるんじゃなくて、富姫を横から見てるような感覚にゾクっとさせられるような感覚になる。見終わった後にふっと見たらそこに本物がある。その感覚はなかなか味わえない」と語気を強めた。
そして、同公演中に40歳を迎える七之助だが「節目の年でございますし、初めて行く土地でもあるので、新たなスタートという気持ちです。中村座とともに、歌舞伎役者人生としての良い一歩になるんじゃないかなと思います」と気持ちを新たにした。
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